宮城県石巻市の冷凍倉庫にて、屋根上へ自家消費型太陽光発電設備を設置した事例です。冷凍・冷蔵設備を持つ施設では日中の電力使用量が大きくなりやすく、太陽光発電による自家消費との相性が良いケースがあります。本事例では、複数の屋根面を活用し、太陽光パネル480枚を設置しました。
PV容量
187.20kW
PCS容量
149.9kW
パネル枚数
480枚
| エリア | 宮城県 |
|---|---|
| 施設用途 | 冷凍倉庫 |
| 設置方式 | 屋根上設置 |
| PV容量 | 187.20kW |
| PCS容量 | 149.9kW |
| 太陽光パネル | Q.PEAK-DUO ML-G9 390W |
| パネル枚数 | 480枚 |
| PCS | SUN2000-20KTL-M3 7台、SUN2000-4.95KTL-JPL1 2台 |
| 連系先 | 既設キュービクル |
| 主な対応範囲 | 屋根上太陽光パネル設置、PVケーブル配線、PCS設置、接地線配線、キュービクル接続、ストリング構成確認 |
施工写真
屋根上の太陽光パネル設置、PCS設置、配線整理、屋外盤まわり、盤内接続確認まで対応した施工写真です。写真内に元請け名・工場名は記載せず、設備と施工内容が伝わる内容に整理しています。
施工の概要
宮城県内の冷凍倉庫にて、自家消費型太陽光発電設備を設置しました。
本事例では、複数の屋根面を活用し、390Wの太陽光パネルを合計480枚設置しています。PV容量は187.20kW、PCS容量は149.9kWの構成です。
冷凍倉庫は冷凍機・冷蔵設備・搬送設備などにより、日中も一定以上の電力を使用する施設です。電力使用量に合わせて太陽光発電を自家消費することで、買電量削減を検討しやすい建物用途です。
冷凍倉庫で自家消費型太陽光を導入する理由
冷凍倉庫や冷蔵倉庫では、空調設備や冷凍・冷蔵設備が常時稼働するため、一般的な事務所や倉庫と比べて電力使用量が大きくなりやすい傾向があります。
そのため、屋根面を活用して太陽光発電設備を設置し、発電した電力を施設内で使用する自家消費型太陽光と相性が良い場合があります。
- 冷凍・冷蔵設備により日中の電力使用量が大きい
- 屋根面を活用して大きな発電容量を確保しやすい
- 発電した電力を施設内で使用し、買電量削減を狙える
- 既設キュービクルへ連系するため、受電設備側の確認が重要
- 複数屋根面に設置するため、パネル配置と配線ルートの整理が必要
冷凍倉庫では、電気使用量と屋根条件の両方を見る必要があります。
いくら屋根面積が広くても、受電設備、PCS設置場所、配線ルート、キュービクル側の接続条件が合わなければ、計画通りに導入できない場合があります。
主な作業手順
屋根上への太陽光パネル設置から、PCS設置、PVケーブル配線、キュービクル接続まで対応しました。
- 複数屋根面の設置範囲を確認
- 屋根上へ太陽光パネル480枚を設置
- 各屋根面からPVケーブルを配線
- PCS設置位置まで直流ケーブルを整理
- PCSから既設キュービクル側へ交流幹線を配線
- ストリング構成・接続先を確認し、連系に必要な配線を実施
複数屋根面へのパネル配置
本事例では、建物の複数屋根面に太陽光パネルを分散して配置しました。屋根ごとにパネル枚数、ストリング構成、PCSへの接続先を整理し、全体で480枚の太陽光パネルを設置しています。
複数屋根面に設置する場合、単にパネルを載せるだけでなく、屋根ごとの方位、影、配線距離、ケーブルラック、PCSまでのルートを整理する必要があります。
- 屋根面ごとにパネル配置を分けて設計
- ストリングごとの接続先を整理
- PCSまでの配線ルートを確認
- キュービクル側への接続を前提に幹線ルートを確認
- 点検・保守時に確認しやすい配線構成を意識
キュービクル接続・受電設備側で確認した内容
自家消費型太陽光発電では、屋根上のパネル設置だけでなく、既設キュービクル側への接続方法が重要です。
本事例では、PCSからの交流出力を既設キュービクル側へ接続する構成です。太陽光発電設備の容量が大きくなるほど、既設受電設備、幹線ルート、保護機器、接地、停電作業の範囲を事前に確認する必要があります。
法人向け太陽光では、屋根上工事だけでは完結しません。
キュービクルの空き、ブレーカー容量、保護継電器、PCS設置場所、幹線ルート、主任技術者・保安管理会社との調整まで確認したうえで、施工計画を組む必要があります。
施工時に注意したポイント
冷凍倉庫では、施設稼働を止めにくいケースが多いため、施工範囲、屋根上作業、配線ルート、キュービクル接続作業を事前に整理して進めることが重要です。
また、複数屋根面にパネルを配置する場合、ストリングごとの接続先や配線ルートを間違えると、後工程での確認や是正に時間がかかります。そのため、施工時は屋根面ごとの系統、PCS接続先、ケーブル表示を確認しながら作業を進めました。
- 冷凍倉庫の稼働に配慮しながら施工範囲を調整
- 複数屋根面のパネル配置とストリング構成を確認
- PVケーブルの配線ルートを整理
- PCSごとの接続先を確認
- キュービクル接続時の安全確認と停電作業範囲を確認
同じような冷凍倉庫・食品倉庫の方へ
冷凍倉庫、冷蔵倉庫、食品加工工場、物流倉庫など、日中の電力使用量が大きい施設では、自家消費型太陽光発電を検討できる場合があります。
ただし、導入可否は、屋根面積、屋根材、荷重条件、配線ルート、PCS設置場所、既設キュービクル、電力使用量データによって変わります。
特に冷凍・冷蔵設備を持つ施設では、電気使用量が大きい一方で、設備を止めにくいケースもあるため、施工工程と受電設備側の確認を早めに行うことが重要です。
冷凍倉庫・工場の自家消費型太陽光をご検討の方へ
みらい電設では、法人向け自家消費型太陽光発電の設計・施工、屋根上太陽光、PCS設置、キュービクル接続、電力申請、使用前自己確認まで対応しています。
冷凍倉庫や食品工場で太陽光発電を導入する場合は、電気使用量データ、屋根条件、受電設備、配線ルートを確認したうえで、削減効果と施工可否を判断することが重要です。
