神奈川県の住宅用太陽光・蓄電池補助金まとめ|県・市区町村の違いと併用ルール
- 2026/07/05
神奈川県の第2期は2026年9月頃実施予定。市区町村補助金は現在受付中の制度が多数あります
神奈川県の住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金(太陽光1kWあたり7万円・蓄電池1台あたり15万円)は、第1期が終了し、第2期が令和8年9月頃に実施予定(電子申請のみ)です。
一方、川崎市・小田原市・平塚市・海老名市・横浜市など、市区町村の補助金はいま申請できる制度が多数あります。金額が大きい制度(川崎市は太陽光+蓄電池で最大98万円、厚木市は自家消費加算で太陽光最大42万円)もあり、県第2期との組み合わせで導入費用を大きく抑えられる可能性があります。
最新の受付状況は神奈川県公式ページおよび各自治体の公式ページでご確認ください。
2026年度は「神奈川県の9月第2期」と「市区町村補助金」の2本立てで考える
第1期は早期終了。第2期に向けて見積・書類を今から準備しておくのが確実です。
川崎・小田原・平塚・海老名・横浜など、自治体独自の制度は現在申請できるものがあります。
「交付決定後に着工」「申請後に設置」「完了後に申請」と自治体で型が違います。間違えると対象外です。
2026年度の住宅用太陽光発電・蓄電池の補助金は、①神奈川県の第2期(9月頃予定)、②お住まいの市区町村の独自補助金の2つを軸に組み立てるのが基本です。多くの自治体で県と市の併用が可能なため、両方を確認する価値があります。
なお、国のDR家庭用蓄電池事業(令和7年度補正)は2026年5月29日に予算到達により公募終了となっており、現在新規申請はできません。申請済み案件の扱いや今後の国制度については専用記事をご確認ください。
神奈川県住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金(第2期は9月予定)
神奈川県の制度は、太陽光発電設備と蓄電システム等を併せて導入する事業が対象です。太陽光だけ・蓄電池だけの導入は対象外のため、その場合は市区町村制度を確認します。
| 項目 | 令和8年度 神奈川県制度 |
|---|---|
| 補助額 | 太陽光発電設備:1kWあたり7万円/蓄電システム等:1台あたり15万円(いずれも補助対象経費が上限)。発電出力は太陽電池モジュールの公称最大出力合計とパワーコンディショナーの定格出力合計のいずれか低い方で判断されます。 |
| 対象 | 太陽光+蓄電池等の併せ導入。令和8年度から戸建住宅に加えて共同住宅(分譲の管理組合、賃貸の所有者等)も対象になりました。FITを利用する場合も対象です。 |
| 第2期の受付 | 令和8年9月頃実施予定・電子申請のみ。第1期(5月11日〜)は申請額が予算に達する見込みとなり、受付開始翌日の5月12日で締め切られました。 |
| 工事着手 | 必ず交付決定後に着手。審査には2〜3か月程度かかる場合があります。工事完了期限は2027年3月31日です。 |
| 併用 | 市区町村補助金・国の補助金とは条件を満たせば併用可能です。ただし、同じ県の「ZEH導入費補助金」「0円ソーラー(太陽光発電初期費用ゼロ促進事業費補助金)」とは同一年度内の併用ができません。 |
第1期は受付開始の翌日に締切。第2期は「開始日に申請できる状態」を作っておく
第1期は受付期間が5月11日〜6月30日と設定されていたにもかかわらず、実質2日で締め切られました。第2期も同様に短期間で予算到達する可能性が高いため、「9月になってから見積を取る」のでは間に合わないと考えるべきです。
7〜8月:現地確認・見積取得。屋根条件、分電盤、配線ルート、停電時に使いたい回路を確認し、設備構成と金額を確定させます。
8月:対象機器の登録確認と申請書類の準備。蓄電システム等は登録製品である必要があります。市区町村補助金を併用する場合は申請順序もここで整理します。
9月:受付開始日に電子申請。申請は申請者本人が行う制度のため、事前に電子申請システムの操作も確認しておきます。
交付決定後:工事着手。交付決定前の着工は補助対象外になります。
市区町村別の太陽光・蓄電池補助金 早見表(2026年度)
神奈川県内の主要自治体の制度を一覧にまとめました。「申請タイミング」の列に特に注意してください。自治体名のリンクから、各地域の設置条件・対応状況も確認できます。
| 自治体 | 太陽光 | 蓄電池 | V2H等 | 申請タイミング | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 神奈川県 (第2期) |
7万円/kW | 15万円/台 | — | 交付決定後に着工 | 太陽光+蓄電池の併せ導入必須。第2期は9月予定・電子申請のみ |
| 川崎市 | FITなし:7万円/kW(上限28万円) FITあり:4万円/件 |
10万円/kWh (新設非FIT連系:上限70万円/既設・FIT連系:上限30万円) |
ZEH 25万円 ZEH+ 40万円 |
交付決定後に着工 | 12月28日まで(予算次第で早期終了)。登録事業者の施工が要件。PPA・リースは対象外。国・県と併用可 |
| 厚木市 | 1万円/kW(上限6万円)+自家消費加算 7万円/kW(最大42万円) | 5万円+自家消費加算=価格の1/3(上限5.1万円/kWh) | — | 着工前申請(市公式で要確認) | 自家消費加算は本年度で終了予定(令和8年4月以降の契約が対象)。受付状況は市公式で確認 |
| 小田原市 | 7万円/kW (自家消費型・自己所有) |
1/3(上限5.16万円/kWh) | — | 交付決定後に契約・着工 | 受付再開中。市登録事業者の施工が要件。余剰電力の売電先条件あり |
| 横浜市 | 1.5万円分/kW (上限4kW=6万円分) |
12万円分/件 | 10万円分/件 | 申請後に設置 (設置後申請は不可) |
YGrEP。現金でなくキャッシュレスポイント等の還元。6月15日〜12月25日・先着。既設太陽光への蓄電池追加も対象になり得る |
| 相模原市 | 8万円/件 | 20万円/件 | 20万円/件 | 完了後に申請・期間内受付・超過時抽選 | 第1期申請は9月1日〜30日(設置期間4月1日〜9月30日分)。蓄電池・V2Hは太陽光との連系必須(既設可) |
| 平塚市 | 5万円/kW (上限20万円) |
同時設置で5万円上乗せ | — | 着工前申請→交付決定後に着工 | 先着・予算次第(昨年度は6月に終了)。市ZEH補助と併用不可。県とは併用可 |
| 藤沢市 | 通常枠 1.5万円/kW(上限5万円)=今年度終了 自家消費型 7万円/kW=別枠 |
通常枠 5万円/件(受付中) 自家消費型 1/3 |
— | 交付決定後に着工 | 通常枠と自家消費型で制度が分かれる。自家消費型は自家消費率30%以上・3点同時設置などの条件あり |
| 海老名市 | 2万円/kW (上限20万円) |
7万円/設備 | 3万円/設備 | 着工の2週間前までに申請→交付決定後に着工 | HEMS 1万円・スマートハウス加算2万円あり。2027年2月26日まで(予算次第で終了) |
| 伊勢原市 | 既存住宅用の導入補助あり(太陽光単体可) | 同制度内で対象 | — | 着工前申請 | 補助額・予算残は市公式で確認 |
| 寒川町 | さむかわPay(デジタル地域通貨)の行政ポイント付与 | — | 購入・設置後の事後申請 | 補助金ではなく、さむかわPayによる行政ポイント付与。対象設備・ポイント額・申請期限は町公式で確認 | |
| 大磯町 | 1.5万円/kW (上限5.2万円) |
上限5万円 | 上限5万円 | 着工前申請が必須 | 着工後の申請は受付不可 |
| 秦野市 | 受付終了 | 受付終了 | — | (事前審査制) | 令和8年度分は締切済み(太陽光は6月15日、蓄電池は6月12日申請分で終了)。県第2期・共同購入を確認 |
| 茅ヶ崎市 | 市単独の住宅用太陽光・蓄電池補助は確認できず(2026年7月時点) | — | — | 県第2期・共同購入事業を確認 | |
| その他自治体 | 二宮町・山北町など市町村独自の補助がない地域でも、神奈川県の制度と共同購入事業は利用対象になります。お住まいの自治体の最新状況は公式ページでご確認ください。 | ||||
予算額・予定件数が小さい自治体では、受付期間中でも早期終了する場合があります。補助金を前提にする場合は、契約・着工前に必ず各自治体の公式ページで受付状況を確認してください。金額・条件は各制度の交付要綱が正式な基準です。
なお、V2Hは太陽光・蓄電池とは補助制度が分かれる場合があります。横浜市YGrEP、海老名市、相模原市などではV2Hが対象になる制度がありますが、国のCEV補助金や機器要件も確認が必要です。V2Hを検討している方は、専用ページで申請条件を確認してください。
川崎市は県内最大級|FITの有無で補助額が3倍近く変わる
川崎市の太陽光発電設備等設置費補助金(たいせつ補助金)は、FITを使わない自家消費型の構成で補助額が最大化する設計です。FITなしの太陽光4kW+蓄電池を導入した場合、太陽光28万円+蓄電池最大70万円で合計最大98万円になります。FITを使う場合は太陽光4万円(定額)+蓄電池上限30万円と大きく差がつくため、売電を取るか補助額を取るかの試算が導入判断の分かれ目になります。市の登録事業者による施工が要件で、PPA・リースは対象外、国・県との併用は可能です。
小田原市は登録事業者の施工が条件|自家消費と売電先の要件に注意
小田原市の重点対策加速化事業費補助金は、家庭用の自家消費型太陽光(自己所有)が太陽光7万円/kW、併せて導入する蓄電池が費用の1/3(上限は1kWhあたり5.16万円に増額)と、県内でも大きい水準です。ただし、小田原市に登録された太陽光発電設備販売・施工事業者に工事を請け負わせること、余剰電力を市長が指定する地産再エネ集約事業者に売電することが要件に含まれます。みらい電設は小田原市の登録事業者として、この制度の要件に沿った設計・施工に対応しています。
補助金は「いつ申請するか」で失敗しやすい|申請タイミング5つの型
補助金が受け取れなくなる原因の多くは、金額ではなく申請と工事の順番の間違いです。神奈川県内の制度は、次の5つの型に分かれます。
| 型 | 該当する制度 | 注意点 |
|---|---|---|
| 交付決定後に着工 | 神奈川県、川崎市、小田原市、平塚市、藤沢市、海老名市、大磯町 など | 最も多い型。交付決定通知を受け取る前に工事を始めると対象外。審査期間(県は2〜3か月程度、海老名市は約2週間など)を工程に織り込む必要があります。 |
| 申請後に設置 | 横浜市YGrEP | 交付決定を待つ必要はありませんが、申請前に設置すると対象外です。設置後の申請はできません。 |
| 完了後に申請 | 相模原市 | 工事完了後、指定された申請期間(第1期:9月1日〜30日)内に申請します。先着順ではなく、件数超過時は抽選。申請期間を逃すと対象外です。 |
| 事前審査・事前確認型 | 秦野市 など | 着手前に事前審査(相談)が必要な型。秦野市の令和8年度分はすでに受付終了しています。 |
| 先着順と抽選の違い | 先着:県・川崎・平塚など多数/抽選:相模原 | 先着順の制度は受付開始直後の申請が有利。抽選方式の相模原は期間内に申請すれば受理されるため、慌てる必要はありません。 |
既設太陽光に蓄電池を後付けする場合に確認したい制度
神奈川県の制度は「太陽光+蓄電池の同時導入」が条件のため、すでに太陽光が載っている住宅に蓄電池だけを後付けするケースは県制度の対象外です。ただし、市区町村制度には後付けを拾える枠があります。
既設太陽光と連系する蓄電池も対象。10万円/kWh・上限30万円(FIT連系含む)。
既設太陽光がある住宅の蓄電池追加も12万円分の還元対象になり得ます。卒FIT世帯の受け皿。
蓄電池20万円/件。太陽光との連系が条件ですが、既設太陽光でも対象になり得ます。
後付けの場合は、補助金の前に技術的な成立確認が必要です。既設太陽光のパワーコンディショナーと蓄電池の連系可否(ハイブリッド型への置き換え要否)、分電盤の空き回路、蓄電池の設置スペースと配線ルート、停電時に使いたい回路の切り分けによって、選べる機種と費用が変わります。補助対象の登録製品かどうかも機種選定の段階で確認してください。
容量・費用・停電時の使い方・後付けの注意点を確認する 神奈川県の家庭用蓄電池ページ →藤沢市・厚木市など「自家消費型」補助金の注意点
2026年度の市区町村補助金は、自家消費型(発電した電気を自宅で使う構成)に補助を厚くする設計が目立ちます。金額が大きい一方、条件も複雑です。
藤沢市|通常枠と自家消費型の2制度
藤沢市は制度が2つに分かれます。
- 通常枠:太陽光1.5万円/kW(上限5万円)は今年度分の予定件数に到達し終了。蓄電池5万円/件の枠は受付中です。
- 自家消費型:太陽光7万円/kW。ただし自家消費率30%以上、太陽光・蓄電池・HEMSの3点同時設置、蓄電池の設置単価要件などの条件があり、国の補助金とは併用できません(県とは併用可)。
厚木市|自家消費加算は令和8年度が最終年度
厚木市は通常枠(太陽光1万円/kW・上限6万円、蓄電池5万円)に加えて、自家消費を前提とした大型加算があります。
- 太陽光:加算7万円/kW・上限42万円(売電せず自家消費する住宅が対象)
- 蓄電池:加算は蓄電池価格の1/3(上限5.1万円/kWh)
- 令和8年4月以降に契約したものが対象。PPA・リースも対象
- 加算は国の交付金を活用した制度で、本年度(令和8年度)で終了予定。昨年度は311件の申請があった人気枠のため、受付状況は市公式で早めの確認が必要です。
「自家消費率」は、太陽光で発電した電気のうち自宅で使った割合のことです。蓄電池の容量、HEMSの有無、日中の電気の使い方によって変わるため、要件を満たせる構成かどうかは見積の段階で確認する必要があります。数字だけ見て契約すると、要件未達で補助対象外になるリスクがあります。
市区町村補助金が終了・対象外の場合は共同購入事業も確認
神奈川県は市区町村制度とは別に、住宅用太陽光発電・蓄電池の共同購入事業を実施しています。県と協定を締結した事業者が導入希望者を広く募り、スケールメリットで通常より安い費用で購入できる仕組みで、参加登録は令和8年4月9日〜9月17日、購入プランは「太陽光のみ」「太陽光+蓄電池」「蓄電池のみ」の3種類です。
特に、秦野市のように市補助金が終了した地域、茅ヶ崎市のように市単独の住宅用補助が確認できない地域、二宮町・山北町など市町村補助がない地域、蓄電池単体を検討している方の受け皿になります。
共同購入のメリット
- スケールメリットで価格が下がりやすい
- 太陽光+蓄電池をまとめて検討しやすい
- 市区町村補助金が弱い地域の代替になりやすい
共同購入の注意点
- メーカー・機器の選択肢が限られる
- 工事会社を自由に選びにくい
- 屋根条件・配線条件に対する個別比較がしにくい
屋根の形状や既設設備に癖がある住宅、停電時の回路設計にこだわりたい場合は、共同購入の標準プランでは合わないことがあります。「安いかどうか」だけでなく「自宅の条件に合うか」で判断してください。
補助金対象外になりやすい典型例
- 交付決定前に工事を始めてしまった(県・川崎・平塚など大半の制度で対象外)
- 申請後に設置すべき制度(横浜YGrEP)で、先に設置してしまった
- 完了後申請の相模原市で、申請期間(9月1日〜30日等)を過ぎてしまった
- 設置した機器が対象製品として登録された型番ではなかった
- 見積書が「一式」表記ばかりで、設備費・工事費・型番・数量が区分されておらず審査を通らなかった
- 既設太陽光と連系できない蓄電池構成だった
- PPA・リースなど、その制度では対象外の契約形態だった
- 県と市区町村の申請順序・着工条件の整合を取らずに工程を組んでしまった
いずれも、契約前に「どの制度を使うか」「申請と着工の順番」「対象機器の型番」を確認しておけば防げるものです。
他社の見積を受けている場合は、契約前に補助金条件も確認してください
補助金を使う場合、見積書に設備費・工事費・型番・数量が正しく分かれているかが重要です。「一式」中心の見積は、補助金の審査で内訳確認を求められたり、対象経費の切り分けができず減額されたりする原因になります。太陽光・蓄電池の他社見積を受けている場合は、契約前に補助金対象機器・工事範囲・申請順序を確認してください。他社の見積書・提案書の内容に不安がある場合は、契約前の内容確認もご相談いただけます。
他社見積の内訳・機器構成・補助金条件を契約前にチェック 太陽光・蓄電池・V2Hの見積内容確認はこちら →地域別に補助金と設置条件を確認する
みらい電設株式会社では、神奈川県内で住宅条件に合わせた太陽光発電・蓄電池の構成提案を行っています。補助金の対象確認だけでなく、屋根条件、電気使用量、蓄電池の必要性を整理したうえで、県第2期・市区町村制度に間に合う導入計画を組み立てます。
市区町村別の対応状況・地域別の設置条件 神奈川県内の対応エリアを見る →よくある質問
まとめ
2026年度の神奈川県の住宅用太陽光発電・蓄電池補助金は、県の第2期(9月頃予定・電子申請のみ)と市区町村補助金の2本立てで考えるのが基本です。県は太陽光7万円/kW+蓄電池15万円/台の併せ導入型、市区町村は川崎市の最大98万円、厚木市の自家消費加算(太陽光最大42万円)、小田原市の自家消費型(登録事業者施工が要件)など、金額も条件も大きく異なります。
失敗の多くは金額ではなく申請タイミングの間違いで起きます。「交付決定後に着工」「申請後に設置(横浜)」「完了後に申請(相模原)」のどの型かを先に確認し、県第2期に向けては見積・機器確認・書類準備を8月中に終えて、受付開始日に申請できる状態を作っておくことをおすすめします。市区町村補助金が終了・対象外の場合は、県の共同購入事業(参加登録は9月17日まで)も選択肢になります。
9月の県第2期に間に合う導入計画を、いま作りませんか?
お住まいの市区町村で使える制度の整理、申請タイミングの設計、対象機器の選定、屋根・分電盤の現地確認まで、補助金を前提にした導入計画をまとめて確認します。
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