低圧系統用蓄電池とは?50kW未満の低圧用系統蓄電所の事業化・申請・アグリゲーター連携を解説

  • 公開 2026/07/08 / 最終更新 2026/10/04

制度情報は更新時点の公表資料に基づきます|執筆・監修:森 大輔(第一種電気工事士)

低圧系統用蓄電池の設備イメージと、電力系統との双方向の充電・放電

設備イメージ。実際の機器構成・配置は案件条件により異なります。

低圧系統用蓄電池は、電力市場での取引や需給調整への参加を目的に、低圧配電線との間で充放電する蓄電池設備です。低圧連系の50kW未満という出力の区分と、蓄電容量を示すkWhは別の指標です。事業化には、候補地の接続条件、設備とアグリゲーターの適合、初期費用と運用後の収支を合わせて確認します。

この記事では、低圧系統用蓄電池の仕組み、高圧との違い、土地・費用・契約の確認事項を整理します。みらい電設の申請・設計・施工の視点も、制度情報と分けて説明します。

この記事の結論:低圧系統用蓄電池の事業判断では、「充電・放電の接続条件」「土地と施工条件」「市場運用に必要な設備・契約条件」「費用控除後の収支」を確認します。50kW未満という出力や土地面積だけでは、設置・連系・採算の成立は決まりません。

みらい電設は、東京電力・中部電力エリアで、低圧系統用蓄電池の申込み・技術協議に約500件対応しています。用地・設備条件の整理から、設計・施工・運転開始準備までご相談いただけます。

2026年10月時点/当社の申込み・技術協議の対応実績

候補地・設備条件を相談する

低圧系統用蓄電池で先に知っておきたいこと

※スマホでは表を横にスクロールできます。

知りたいこと 要点
どのような設備か 低圧配電線に接続し、系統との間で充放電する事業用蓄電池設備です。家庭・工場内での自家消費用とは目的が異なります。
50kW未満とは何か 連系出力の区分です。蓄電容量のkWhとは別であり、出力だけで連系可否は決まりません。
収益をどう見るか 市場収入から充電電力費、アグリゲーター報酬、保安・保守などを差し引いた収支で判断します。市場参加条件と運用条件で結果は変わります。
費用をどう比較するか 機器・工事費だけでなく、接続関連費、土地関連費、運用費、更新・撤去費まで確認します。
土地で何を確認するか 面積に加えて、有効寸法、接道・搬入、保守動線、周辺住宅、接続条件などを確認します。
誰が何を担当するか 設計・申請・施工の担当と、市場取引・充放電制御を担うアグリゲーターの役割を整理します。

低圧系統用蓄電池とは

低圧系統用蓄電池とは、電力会社の低圧配電線(連系出力50kW未満)に接続し、電力系統との間で充放電を行うことを目的とした蓄電池設備です。工場や住宅の裏で電気を自家消費するための蓄電池とは異なり、系統への充放電そのものが事業になります。「低圧蓄電所」「低圧用系統蓄電所」と呼ばれることもあります。

連系区分の考え方は太陽光発電と同様で、50kW以上は高圧連系、50kW未満は低圧連系が基本です。高圧連系ではキュービクル(受変電設備)の設置が前提になるのに対し、低圧連系では高圧受変電設備を前提としない構成を検討しやすい場合があることが、規模を抑えて参入したい事業者・土地オーナーに注目されている理由です。ただし、低圧(50kW未満)であっても系統用蓄電池は電気事業法上の自家用電気工作物に該当し、保安規程の届出と電気主任技術者による保安体制(自社選任または外部委託承認)が必要です。「低圧ならキュービクルも主任技術者も不要」と単純化できるわけではない点に注意してください。

出力(kW)は充電・放電する電力の大きさ、容量(kWh)はためられる電力量です。連続して運転できる時間は、実際の充放電出力、使用できる容量、SOCの運用範囲、損失などによって変わります。

蓄電池の出力kWは充放電する電力の大きさ、容量kWhはためられる電力量を示す図

低圧用系統蓄電所が注目される背景

最も大きな背景は、2026年3月13日取引(3月14日実需給分)から、参入要件を満たす低圧リソースが需給調整市場で取引可能になったことです。低圧の受電点で充放電量を計測する方式では、一次調整力から三次調整力②まで、全商品への参加が制度上可能と整理されています。ただし、設備を設置すれば自動的に参加できるわけではなく、蓄電池・PCSの性能、計測・通信設備、事前審査、アグリゲーターの対応状況などの条件を満たす必要があります。

ここで正確に理解しておくべき点があります。需給調整市場の最低入札量は1MW(1,000kW)であり、50kW未満の設備が単体で市場に参加できるわけではありません。アグリゲーターが複数のリソースを束ねて1MW以上のまとまりにすること、計測・通信・制御の条件を満たすことが前提になります。つまり低圧系統用蓄電池の事業は、構造的に「どのアグリゲーターと、どんな条件で組むか」が成否を左右します。

低圧系統用蓄電池が市場に参加する仕組み
低圧蓄電池
50kW未満
低圧蓄電池
50kW未満
低圧蓄電池
50kW未満
… 低圧蓄電池
50kW未満
↓
アグリゲーターが束ねて制御多数の設備を1MW以上のまとまりに集約
↓
需給調整市場などへ参加最低入札量1MW。単体(50kW未満)では参加できない

また、系統用蓄電池全体の接続検討申込みが急増するなか、国の早期連系対策(充電制限を条件とした接続)は当面、高圧以上の系統を対象としており、低圧は対象外と整理されています。低圧には低圧の接続実務があり、高圧BESSの情報をそのまま当てはめられない点も、専用の確認が必要な理由です。

50kW未満なら簡単に事業化できるわけではない

「低圧ならキュービクルも主任技術者もいらないから手軽」という説明を見かけますが、実務ではそれほど単純ではありません。特に次の3点は、計画初期に必ず確認すべき論点です。

低圧連系できるかは個別確認が必要

系統用蓄電池は、放電(逆潮流)だけでなく充電(順潮流)の側でも系統側の検討が必要になります。充電時は需要家と同じように電力の供給を受けるため、地域の配電設備に余裕があるかどうかが問われます。また、逆潮流(放電)についても、電力会社の連系要綱に基づく契約が前提であり、契約のない設備からの逆潮流は認められません。低圧だから無条件でつながる、ということはなく、候補地ごとの事前相談・系統側の技術検討が出発点になります。

低圧分割と判断されるリスク

低圧系統用蓄電池は1件あたりの規模が小さいため、同じ土地・隣接地で複数案件化する計画が立てられがちです。しかし、資源エネルギー庁の分割対策に関するQ&Aでは、系統用蓄電池を含む発電等用電気工作物について、実質的に一つの設備を意図的に分割したと判断される場合の扱いが整理されており、分割に該当するかどうかは接続申込み・系統連系の技術協議等の中で判断されます。太陽光の低圧分割で問題になった構図と同じ論点が、蓄電池にも存在します。複数案件化を前提にする場合は、土地・設置者・申請単位の整理を最初に行う必要があります。

保安・届出・技術基準は設備構成ごとに確認が必要

「50kW未満なら小規模事業用電気工作物だから届出だけで済む」という説明も見かけますが、これは正確ではありません。小規模事業用電気工作物として明記されているのは太陽電池発電設備(10kW以上50kW未満)と風力発電設備(20kW未満)で、系統用蓄電池(蓄電所)はこれに該当しません。低圧50kW未満の系統用蓄電所も、小規模事業用電気工作物には該当せず、事業用電気工作物として保安規程の届出と電気主任技術者による保安体制が必要です。主任技術者は自社で選任するほか、要件を満たす場合は外部委託承認制度を利用できます。技術基準への適合維持や届出の詳細は計画する設備構成を前提に確認しますが、保安規程・主任技術者体制が必要である点は設備構成にかかわらず前提です。ここを曖昧にしたまま機器を発注すると、後から対応を迫られるリスクがあります。

電気主任技術者・保安規程・外部委託・点検については低圧系統用蓄電池の保安管理、設置基準・離隔距離・消防については低圧系統用蓄電池の設置基準・離隔距離・消防対応で詳しく解説しています。

低圧系統用蓄電池で確認すべき7つの条件

1. 低圧連系の可否

候補地の配電系統に、充電・放電の両面で受け入れ余地があるかを確認します。電力会社への事前相談と系統側の技術検討が第一歩です。低圧の場合でも回答までには一定の期間を要するため、土地取得や機器発注の前に確認しておく必要があります。周辺に太陽光や蓄電池の連系が集中している地域では、想定外の条件が付くことがあります。

2. 用地面積・搬入・設置条件

低圧規模でも、蓄電池ユニット・PCS・受電点までの距離・保守スペース・フェンスを含めた面積確保が必要です。搬入経路(トラック進入・クレーン作業の可否)と接道条件は、工事費に直結します。地目・用途地域・造成の要否も含めた用地条件の考え方は、系統用蓄電池に必要な用地条件と土地選定の注意点で詳しく整理しています。

3. 電力申請・連系手続きの進め方

低圧は、高圧・特別高圧の接続検討とは手続きが異なり、発電側・供給側の連系申込みと技術協議のなかで系統側の確認が行われます。事前相談、連系申込み、連系承諾、竣工・連系という大きな流れは共通ですが、低圧には低圧の様式・要件があります。

1

事前相談・連系申込み:候補地の系統状況を技術検討で確認。回答まで一定期間を要するため最初に着手

2

契約申込み:発電量調整供給契約などの発電側手続きと、系統からの充電に必要な需要側手続きを整理。一般送配電事業者との系統連系技術協議で、系統への放電・系統からの充電を含む接続条件を確認する

3

連系承諾・設計/施工:技術要件に適合する機器構成で設計・工事

4

竣工・連系:試験・確認を経て系統連系

5

アグリゲーター接続・運用開始:制御・計測の接続確認後、市場運用へ

申込み・必要書類・技術協議の流れは、系統用蓄電池の接続申込み・技術協議の手順で整理しています。

なお、契約申込み時の保証金の増額(工事費負担金概算の10%)や、接続検討・契約申込み時の土地に関する確認書類は、東京電力パワーグリッドが高圧・特別高圧の系統用蓄電池を対象として案内している制度で、低圧とは手続きが異なります。低圧では、高圧・特別高圧の接続検討・保証金制度をそのまま当てはめず、一般送配電事業者が定める低圧用の申込様式・手続きに従って確認します。高圧・特別高圧の保証金・工事費負担金の詳細は系統用蓄電池の保証金・工事費負担金の確認ポイントを参照してください。

4. アグリゲーターとの接続条件

前述のとおり、低圧系統用蓄電池の市場参加はアグリゲーター経由が前提です。契約前に、対応エリア、必要とされる機器仕様、リソースの束ね方、契約期間、途中解約・事業者変更時の条件を確認します。アグリゲーターの役割と選び方は系統用蓄電池とアグリゲーターの役割・選び方で解説しています。

5. EMS・計測・通信条件

アグリゲーターの制御を受けるためには、指定されたEMS・計測・通信の要件を満たす必要があります。加えて今後、通信機能を持つ制御システム(PCS・EMS等)については、セキュリティ適合ラベル(JC-STAR)をはじめとするサイバーセキュリティ要件の確認も重要になります。契約申込みの時期や、電力会社・アグリゲーターの要件によって使用できるPCS・EMSが変わる可能性があるため、機器選定を先行させず、契約申込みのタイミングと機器仕様を突き合わせて工程を組むことが重要です。最新の適用時期・対象は一般送配電事業者の周知資料で確認してください。

PCS・EMS・受電盤など各機器の役割と構成は、低圧系統用蓄電池の設備構成で解説しています。

通信機能を持つ制御システムのセキュリティ要件は、JC-STARの対象機器と適用時期もあわせてご確認ください。

6. 複数案件化する場合の管理

複数サイトを並行で進める場合、分割該当性の整理に加えて、申請進捗・工期・アグリゲーター接続・保守を横串で管理する体制が必要です。1件あたりの規模が小さいぶん、管理コストの比率が高くなりやすいのが低圧の特性です。案件をどこまで自分で進め、どの段階で売却・引き継ぎするかという判断は、系統用蓄電池の土地・権利売却で確認すべきポイントも参考になります。

7. 出口方針・売却・権利整理

長期保有して収益を受け取るのか、連系承諾済み案件として売却するのか、土地を貸すだけにするのか。出口方針によって、最初に取るべき申請の名義や土地の権利形態が変わります。着工後に方針を変えると、名義変更・契約巻き直しのコストが発生するため、出口は計画初期に決めておくべき項目です。

高圧BESSとの違い

※スマホでは表を横にスクロールできます。

項目 低圧系統用蓄電池(50kW未満) 高圧・特別高圧BESS
連系区分 低圧配電線への連系 高圧・特別高圧系統への連系
受変電設備 高圧受変電設備を前提としない構成を検討しやすいことがある キュービクル等の受変電設備が前提
市場参加 単体では参加不可。参入要件を満たす低圧リソースをアグリゲーターが束ねて参加。2026年3月13日取引(3月14日実需給分)から取引可能(電力需給調整力取引所 FAQ) 規模によっては直接参加や大口契約の選択肢
1件あたり投資規模 小さい。ただし複数案件化すると管理コスト比率が上がる 大きい。系統増強費用・保証金の負担も大きい
特有の論点 低圧分割の該当性、アグリゲーター依存度、計測・通信要件 工事費負担金、系統増強、特高受電設計、使用前自己確認

開始日の根拠となるEPRX公式FAQは、低圧需要家の蓄電池等による需要抑制のアグリゲーションを対象としています。単独で系統に接続する蓄電所の参加可否は、設備構成・参入要件に応じて別途確認が必要です。

高圧・特別高圧BESSの施工範囲や費用構造については、BESSの建設費・工事範囲の記事で別途整理しています。

低圧系統用蓄電池の投資判断で注意すべきこと

初期費用と運用費を分けて比較する

低圧系統用蓄電池の初期費用は、蓄電池・PCSなどの機器と工事費に、接続関連費や土地関連費などを加えて確認します。見積を比較するときは、EMSの初期設定、申請・協議、試験、外線配線、工事費負担金などが含まれる範囲をそろえます。運転開始後も、充電電力費、通信・EMS利用料、アグリゲーター報酬、保安・保守・保険などの費用がかかります。

当社標準モデルの価格と、含まれる費用・別途費用は、低圧系統用蓄電池の事業化支援ページで確認できます。

売上と費用控除後の収支を区別する

低圧系統用蓄電池の市場収入と、設備所有者に残る収支は同じではありません。充電電力費やアグリゲーター報酬などを控除し、停止・劣化・交換費も含めて事業性を確認します。市場参加の可否、約定状況、価格、設備の運転条件によって収益は変わり、将来の利益を保証するものではありません。

計算方法と前提条件は、低圧系統用蓄電池の収益計算で詳しく説明しています。

固定賃料型・収益シェア型・買取型などの違い

低圧系統用蓄電池の収益の受け取り方は、大きく次の型に分かれます。どの型が有利かは一概に言えず、リスクの持ち方が異なります。

※スマホでは表を横にスクロールできます。

契約形態 仕組み 確認すべき点
固定賃料型 土地や設備を貸し、市場変動に関わらず固定額を受け取る 賃料の支払い主体の信用力、契約期間、中途解約条件、撤去義務の所在
収益シェア型 市場収益をアグリゲーター等と分配する 分配比率の根拠、収益の算定方法の透明性、下振れ時の扱い
買取型(案件売却) 連系承諾済み案件などの権利を売却して利益を確定する 売却時点で必要な書類・権利の整理、買い手側の条件、瑕疵責任の範囲

利回りより先に確認すべき前提条件

提案資料の利回りは、市場価格・稼働率・契約条件の前提を置いた試算値です。数字を比較する前に、その前提が自分の案件で成立するか(低圧連系の見込み、アグリゲーターの受け入れ、機器の要件適合、撤去・原状回復費の織り込み)を確認する方が先です。前提が崩れれば利回りの数字に意味はありません。収益計算に含めるべき費用項目や、表面利回りと実質収支の読み方は、低圧系統用蓄電池の収益計算の解説で詳しく説明しています。

低圧系統用蓄電池として進めにくい可能性があるケース
  • 接道や搬入経路が確保できない
  • 設置スペースが不足している
  • 低圧連系の見込みが立っていない
  • アグリゲーターとの接続条件が整理できていない
  • 複数案件化を前提にしているが、土地・設置者・申請条件の整理ができていない
  • 初期費用、維持管理費、撤去費、出口方針を確認していない

みらい電設が対応する工程

みらい電設は、低圧系統用蓄電池の用地・設備条件の確認から、連系申込み・技術協議への対応、設計・施工、試験・運転開始準備までを支援します。アグリゲーターが求める計測・通信・制御条件も、設備構成と突き合わせて確認します。

みらい電設株式会社は、神奈川県平塚市を拠点に、法人向け太陽光発電、系統用蓄電池、高圧受電設備、系統連系申請、使用前自己確認に対応する電気工事会社(神奈川県知事許可第088603号)です。

みらい電設に依頼できる工程
  1. 1用地・条件の
    整理
  2. 2申込み・
    技術協議
  3. 3設計・施工
  4. 4試験・
    運転開始準備
  5. 5点検・修繕
    (契約による)
ほかの担当者
  • アグリゲーター市場取引・充放電の制御
  • 送配電事業者申込みの確認・技術協議
  • 保安担当(電気主任技術者)保安管理・点検
工程ごとの担当を表で見る
工程 設備所有者 みらい電設 送配電事業者 アグリゲーター 保安担当(電気主任技術者・外部委託先等)
計画・条件整理 土地情報・予算・事業方針を提示 配置、搬入、設備構成、施工条件を整理 接続条件に関する案内・確認 対応エリア・参加条件・要求仕様を提示 保安管理の受託条件等を確認
申込み・技術協議 名義・契約・土地条件を整理 必要資料を整理し、申込み・技術協議へ対応 申込内容の確認・技術協議・回答 計測・通信・制御の仕様をすり合わせ 保安規程・保安体制の準備を支援
設計・施工 契約範囲・費用を確認 設計、調達、基礎・据付・電気工事を実施 協議で定めた接続条件を確認 指定設備・接続仕様を確認 保安上必要な確認・関与を行う
試験・運転開始準備 運用・保安・保守の契約範囲を確認 電気設備の試験、通信確認、運転開始準備へ対応 連系に必要な確認・手続を実施 制御・計測の接続確認、市場運用の準備 保安規程に基づく管理体制を確認
運用・維持管理 収支・契約・設備状態を把握 契約範囲に応じた点検・修繕等へ対応 系統・契約上の必要な対応 市場取引・充放電制御・運用報告 保安規程に基づく点検・保安管理

市場取引や日々の充放電制御は、契約するアグリゲーターの担当範囲を確認します。保安管理・保守・機器保証についても、契約先、対象作業、費用を個別に整理します。対応内容は案件条件と契約範囲によって異なります。

候補地・設備条件を相談する

低圧系統用蓄電池の申込み・技術協議への対応実績

項目 当社の対応実績
対象業務 低圧系統用蓄電池の申込み・技術協議
対応件数 約500件
対応エリア 東京電力・中部電力エリア
情報時点 2026年10月

当社が土地面積だけで設置可否を判断しない理由

みらい電設の標準配置では、機器の外形だけでなく、引込柱・フェンス・点検・機器交換の動線まで含めて土地条件を検討します。狭い区画に機器を収めても、故障時に交換作業ができなければ、長期運用の負担が増えるためです。土地面積に加えて、有効寸法と搬入・保守の動線を確認します。配置条件の詳細は、当社の標準モデル・土地配置条件で説明しています。

低圧系統用蓄電池を検討している方へ

低圧系統用蓄電池は、土地があるだけでは進められません。低圧連系、電力申請、アグリゲーター条件、施工条件、出口方針を先に確認する必要があります。候補地の住所と面積、検討している規模が分かれば、初期段階の見立てからご相談いただけます。

低圧系統用蓄電池の事業化見通しを確認しませんか

低圧連系の見込み、用地・施工条件、申請の進め方、アグリゲーター接続に必要な設備条件、出口方針まで、施工会社の視点で整理します。

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候補地の所在地・面積と、現在の検討状況をお知らせください。分かる範囲の情報から、用地・設備・申込みの確認事項を整理します。候補地が未定の場合は、希望エリアをご記入ください。

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    土地面積 任意

    ご相談内容 任意

    「個人情報の取扱いに関する重要事項」をご確認ください。

    よくある質問

    低圧系統用蓄電池は、土地があれば始められますか?

    土地があるだけでは進められません。低圧連系の見込み、電力申請、アグリゲーターとの接続条件、施工条件、出口方針を確認したうえで、事業として成立するかを判断する必要があります。土地条件だけで機器を発注するのは避けてください。

    50kW未満なら必ず低圧連系できますか?

    必ず連系できるとは限りません。系統用蓄電池は放電(逆潮流)だけでなく充電(順潮流)の側でも系統側の検討が必要で、地域の配電設備の状況によっては条件が付く場合や、想定どおり進まない場合があります。候補地ごとの事前相談・系統側の技術検討が出発点です。

    複数の低圧蓄電池を並べて設置できますか?

    計画自体は可能ですが、実質的に一つの設備の分割と判断されると、接続申込み・系統連系の技術協議等で扱いが変わる可能性があります。土地・設置者・申請単位の整理を最初に行ったうえで、案件ごとの成立性を確認することをおすすめします。

    蓄電所は小規模事業用電気工作物として扱われますか?

    扱われません。小規模事業用電気工作物として明記されているのは太陽電池発電設備(10kW以上50kW未満)と風力発電設備(20kW未満)で、系統用蓄電池(蓄電所)はこれに該当しません。低圧50kW未満の系統用蓄電所も、小規模事業用電気工作物には該当せず、事業用電気工作物として保安規程の届出と電気主任技術者による保安体制が必要です。主任技術者は自社で選任するほか、要件を満たす場合は外部委託承認制度を利用できます。

    アグリゲーターは必ず必要ですか?

    低圧規模の設備で市場に価値を持たせる場合、実務上はアグリゲーターとの連携が前提になります。需給調整市場の最低入札量は1MWであり、50kW未満の設備が単体で参加することはできないためです。契約条件・機器要件・エリア対応は事業性に直結するため、契約前の確認が欠かせません。

    低圧系統用蓄電池に補助金は使えますか?

    補助金の有無や対象条件は年度・制度・設備構成によって変わります。補助金ありきで判断するのではなく、低圧連系、アグリゲーター条件、施工条件、維持管理費、出口方針を確認したうえで、利用できる制度を確認することが重要です。

    低圧系統用蓄電池の申請も対応できますか?

    低圧連系の申込み・技術協議後の条件整理、電力申請、系統連系に関する資料整理、施工条件の確認まで対応できます。案件の進捗状況に応じて、必要な範囲を確認します。

    機器はいつ決めればよいですか?

    アグリゲーターの要求仕様と、系統連系の技術要件の両方が固まってからが安全です。通信機能を持つ制御システムにはサイバーセキュリティ要件の適用が予定されており、契約申込みの時期によって使用できる機器構成が変わる可能性があります。

    初期費用は機器と工事費だけで比較できますか?

    接続関連費、土地関連費、申請・協議、試験などの対象範囲もそろえて比較します。運転開始後の保安・保守・通信費などは、初期費用と分けて確認します。当社標準モデルの含まれる費用・別途費用は、事業化支援ページで説明しています。

    利回りや回収年数は保証されますか?

    試算の利回りや回収年数は、設定した市場価格・運転条件・費用等に基づく参考値です。市場や設備の状況で結果が変わるため、将来収益の保証として扱うことはできません。売上と費用控除後の収支を分けて確認してください。

    まとめ

    低圧系統用蓄電池(50kW未満の低圧用系統蓄電所)は、アグリゲーターを通じた市場参加の流れを背景に、規模を抑えて系統用蓄電池事業を検討する選択肢として注目されています。一方で、低圧連系の個別確認、低圧分割の該当性、保安・技術基準の設備構成ごとの確認、アグリゲーター契約、計測・通信要件、出口方針という、低圧特有の確認項目を先に固めなければ、土地と資金があっても前に進みません。

    利回りの数字よりも先に、前提条件が成立するかを確認する。それが低圧系統用蓄電池の事業化で失敗しないための最短ルートです。

    具体的な標準モデル(約40㎡・49.5kW級)・費用・工程は低圧系統用蓄電池の事業化支援ページで、年間売上・運用費・回収年数の考え方(表面利回りと実質収支の違い)は低圧系統用蓄電池の収益計算の解説で確認できます。

    制度更新(2026年9月時点)|低圧系統用蓄電池の接続規律が国の検討課題に

    2026年8月6日の第12回次世代電力系統ワーキンググループ(資源エネルギー庁)で、低圧系統用蓄電池について追加的な接続規律を設けるかどうかが検討課題として示されました。具体的には、接続検討プロセスのあり方や、高圧・特別高圧で導入されている手続き(保証金・土地関係書類等)を低圧にも求めるかが論点として挙げられています。ただし、第12回ワーキンググループの時点では、具体的な制度内容・適用対象・開始時期が決定されたものではありません。今後の検討状況により取り扱いが変わる可能性があるため、最新の公表資料をご確認ください。

    出典:資源エネルギー庁「第12回 次世代電力系統ワーキンググループ(2026年8月6日)」

    安心してご相談いただくために

    執筆・監修:森 大輔(みらい電設株式会社 代表取締役)

    第一種電気工事士/危険物取扱者 乙種第4類

    法人向け太陽光発電・系統用蓄電池・高圧受変電設備のEPC・系統連系申請を担当。低圧系統用蓄電池では、連系申込み、技術協議、土地DD、PCS・EMS・変圧器構成、消防・保安条件、アグリゲーターとの事業条件確認を実務として進めている。

    監修者プロフィール

    ■ 監修・施工実績
    みらい電設株式会社
    (神奈川県平塚市を拠点に、法人向け太陽光発電、系統用蓄電池、高圧受電設備、系統連系申請、使用前自己確認に対応する電気工事会社)
    > 系統用蓄電池(BESS)のEPC・事業化支援 | みらい電設株式会社
    > EPC施工実績 | みらい電設株式会社
    > 使用前自己確認 | みらい電設株式会社

    ■ 第三者評価・公的登録情報

    ■ 最終更新
    2026年10月3日